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コール・メモとは(アメリカ合衆国の大麻法) 

April 02, 2016 Blog

コール・メモとは(アメリカ合衆国の大麻法) 

2012年にワシントン州とコロラド州の有権者が住民投票で成人による大麻(マリファナ)の成人使用の合法化を選択しましたが、その後、これら2州は不安定な立場に置かれることになりました。一方では、これらの州は、ある程度まで独自の法令を策定することができます。しかし、他方では、この特別な法律は、あらゆる状況下において大麻の使用と生産を禁止するアメリカ合衆国の連邦法に直接違反します。

このため、ワシントンとコロラドの州政府は、連邦法に抵触することなく、住民の意思を実現できるという確約を連邦政府から取り付ける必要に迫られました。これは奇妙で矛盾する状況です。新たに生まれた合法的な大麻の成人使用の振興産業においても、これと同様の状況が多く見られます。この重要な問題について、合衆国政府は「コール・メモ(覚書)」と呼ばれる文書を発行することで対処しました。このメモは、現在アメリカ合衆国内で動いている合法的な大麻経済活動全体の基礎をなすものとなっています。

2013年に米国司法副長官ジェームス・コールによって発行されたこのメモでは、オバマ政権で初めて、大麻規制の見直しを進める州の取り組みについての政府の意図の詳細を示しています。

このメモは、50州全ての連邦検事(管轄内の連邦法執行官)に対して、州法に適合する合法化政策に干渉したり、大麻の生産および販売免許を受けた者を起訴しないように勧告しています。ただし、コール・メモでは、各州に以下のガイドラインに厳密に従うことを求めています:

  • 未成年者への大麻の流通の防止、
  • 犯罪組織、暴力団、カルテルへの大麻販売の利益供与の防止、
  • 州法で合法化されている州から別の州へのあらゆる形での大麻の持ち込みの防止、
  • 州の認可を受けた大麻活動を他の違法薬物の取引またはその他の違法行為の偽装もしくは口実に用いることの防止、
  • 大麻の栽培および販売における暴力および武器の使用の防止、
  • 大麻の影響下にある状態での運転の防止、および大麻の使用に関連するその他の公衆衛生上の有害な影響を悪化させる行為の防止、
  • 公有地での大麻の栽培の防止、および公有地での大麻生産による公共の安全および環境に対する危険の防止、ならびに
  • 連邦所有地における大麻の所持または使用の防止。

メモには、「何らかの形で大麻を合法化する法律が制定されており、大麻の栽培、流通、販売、および所持を有効に規制する制度を実施している管轄区においては、州による州法の制定ならびに地元の警察当局および取締機関による取り締まりを大麻に関連した行為に対処する主たる手段とすべきである」と記載されています。ただし、「州の取り組みが十分に強固なものでない場合、連邦政府は引き続き、個別措置の実施に加えて、規制構造そのものに異議を申し立てることができる」とも警告しています。

議論の余地はあるものの、コール・メモは、その後新たに合法化されたオレゴン州、アラスカ州、ワシントンDCにおける成人による大麻の使用、ならびに他の州での医療大麻の流通体制にゴーサインを出すものです。また、メモは、最近制定された、州の規制機関が農業経営者に農産物として大麻を栽培することを許可できるようにする州法についても、連邦政府は干渉しない旨を言及しています。

司法省のメモは連邦政府の政策の転換を示すものであり、連邦法を修正するものではありませんので、マリファナ支持者は注意が必要です。さらに、このメモは勧告に過ぎません。この新しい連邦ガイドラインをどのように解釈し、個々の起訴対象事件にどう適用するかについては、連邦検事個人の責任に委ねられています。

コール・メモへのリンク

 

 

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