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さらに多くの州が合法化しようとしている、マリファナ(大麻)と脳についての疑問

September 22, 2016 News

さらに多くの州が合法化しようとしている、マリファナ(大麻)と脳についての疑問

この秋、米国の5つの州ではアルコールと同様に嗜好用のマリファナ(大麻)の使用を合法化すべきかどうか、投票で決めることになっている。そして、脳に対するマリファナの影響について疑問を引き起こしている。

現在マリファナについての研究は不足していて、米国麻薬取締局(DEA)はマリファナをスケジュール1薬物と分類している。スケジュール1薬物とはアメリカ政府がマリファナには医学的価値がなく乱用の可能性が高いと考えていることを意味します。他のスケジュール 1 の薬物にはヘロイン、LSDやMDMAが含まれています。その分類はマリファナ研究を進めることの妨げになっているが、それには煩雑なDEA承認申請や科学者がきわめて特定の大麻草を調達しなければならないといったことが含まれている。

ニュージーランドで行われた長期の研究では、13歳の人たちのIQを比較し、のちに思春期を通じて、さらに38歳までの成人期のIQを比較した。思春期以降に頻繁にマリファナを吸った人々は、IQが平均8パーセント低下した。対照的に、一度も吸わなかった人々はわずかにIQの増加を示した。

2012年に発表されたこの研究を批評家たちは非難した。というのも、IQに影響を及ぼす他の多くの要素(例えば、家庭環境や世帯所得)のための調整が施されていなかったからだ。また、IQの差がマリファナによって生じたという証明もなかった。

そうした批評家の1人であったUCLAの上級統計学者ニコラス・ジャクソンは、双子を比較することによってそれらの要素の一部を排除することができたならばどうなるだろうかと、疑問に思った。

「同じ遺伝子を共有し、同じ家庭で育った複数の人物(である双子)がいて、彼らの違いは、その双子の一方はマリファナを吸ったがもう一人は吸わなかったということです」と、ジャクソンは言う。

ジャクソンは、いずれもマリファナを吸う前の9歳から12歳の双子のIQテストと、一方がマリファナを吸い始めた7年から10年後のIQテストとを比較する研究を行った。

「マリファナがIQの低下を引き起こしているならば、我々が確認できると期待するものは、マリファナを吸う方の双子のIQが減少しているはずであるということです」と、ジャクソンは言う。「我々は、それを見つけなかった。」

両方の双子のIQのスコアは、時間とともにわずかに異なった。また、マリファナを吸った双子たちに関しては、毎日吸う場合と時折吸う場合の影響には大きな差はなかった。では、ニュージーランドの発見は間違っていたのか? 著者らは、この件についてはコメントしなかったが、ティーンエイジャーの双子に対して行われた研究は数十年間頻繁にマリファナを使用した場合の影響を取り扱っていないと、語った。

マリファナは、単語や学校で学ぶような他の情報を短時間覚えておくというような特定の種類の知性に影響を及ぼすようである、とMitch Earleywine (オールバニー大学の心理学の教授)は言う。

新しい研究である Adolescent Brain and Cognitive Development Study (ABCD) (思春期の脳と認知的発達の研究)は、一万人の9歳から10歳の子供から初期の成人まで通して行われ、脳の変化を測定するために神経画像処理を用いている。

しかし今現在、 研究が示唆するところでは、マリファナを吸うことを若い時に始めず、頻繁に吸わない限り、脳に対する永続的な害を示す証拠はあまりない。そのため、マリファナ脳科学を研究する一部の専門家は、うかつにも、マリファナを合法化しても構わないだろうと発言した。そうした専門家には、ケビン・ヒル(ハーバード・メディカル・スクールの精神医学の准教授)が含まれている。

「私は、11月の マサチューセッツ州の合法化法案に、どういう投票をするかまだわからない。私は、うまくいく賢明なマリファナ政策を知りたい。つまり、危険を制限しつつ、人々が望むものを与えるような策だ」と、ヒルは言う。彼はMarijuana: The Unbiased Truth about the World’s Most Popular Weed.Marijuana の著者である。

マサチューセッツ州は、嗜好用のマリファナの合法化に関する投票を11月に行う5つの州のうちの1つだ。その他はアリゾナ、カリフォルニア、メイン、ネバダである。

ヒルは、マリファナが合法化されるのであれば、これまで以上に強い規制をかけることを望んでいる。それは、子供たちの興味を引くような広告や食品に対する制限や、提案されている12パーセントより高い税率である。マサチューセッツ州が嗜好用のマリファナ使用を承認した場合でも、 脳の発達のほとんど(しかし、すべてではない)が生じる21歳未満の者に対しては、いかなる場合も合法にはならないだろう。

記事(英語)がこちら。

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